鮎川俊介の「晴行雨読」

晴れたら小さい旅、雨が降ったら静かな読書。風景や本、人との出会いを記録します。

結城の街なかの見世蔵群

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 駅前蔵通りが健田(たけだ)通りと交わる四つ角あたりから蔵造りの見世蔵(みせぐら)が目立って多くなってきました。

 それぞれの見世蔵の前には案内板や国登録有形文化財のプレートが設置してあり、形式や年代などがわかるようになっています。

 特に国登録有形文化財のプレートの店や建物の説明は詳しく、参考になりました。

 梁嶋邸居宅、秋葉味噌醸造見世蔵、小西見世蔵、小倉商店店舗兼主屋、赤荻本店見世蔵などそれぞれ興味深いものでしたが、結真紬見世蔵がもと呉服商の見世蔵ということもあって関心を惹きました。

 創建年代は明治40年(1907年)以前。

 1階両側に袖壁があり、2階両側に戸袋があって、外壁全体は黒漆喰仕上げであり、典型的な関東の見世蔵であるとのこと。

 この見世蔵の奥に、平屋の住居部分(主屋)が接続していて、その主屋も国登録有形文化財になっています。

 こういった重厚な見世蔵が、このあたりだけでなくあちこちの通り沿いに点在しており、独特の景観と雰囲気を醸し出していました。